目次
前回のテーマで最後の方に述べていた
「格付け」
について今回はまとめたいと思います!
5つの題にしてまとめます!
①融資の流れ
まず、融資を行う際の流れからまとめたいと思います!
営業的な部分は除いて、事務的な流れを簡単に書きます✏️
1、財務諸表を預かる
2、財務諸表を基に格付けを行う
3、融資取り組み方針(融資額、金利、保証人、担保等)を決める
4、融資決裁
5、融資実行
こんな感じです🏙
②格付けとは
①の2番で述べました格付けですが
金融庁より自己査定、格付についてです。
自己査定・格付・債務者区分
資産査定とは、金融機関の保有する資産を個別に検討して、回収の危険性又は価値の毀損の危険性の度合いに従って区分することであり、預金者の預金などがどの程度安全確実な資産に見合っているか、言い換えれば、資産の不良化によりどの程度の危険にさらされているかを判定するものであり、金融機関自らが行う資産査定を自己査定という。自己査定は、金融機関が信用リスクを管理するための手段であるとともに、適正な償却・引当を行うための準備作業である。また、償却・引当とは、自己査定結果に基づき、貸倒等の実態を踏まえ債権等の将来の予想損失額等を適時かつ適正に見積ることである。(金融庁HP)
要するに格付けは融資する際の融資判断基準になります🈴
③債務者区分について
格付け作業に於いて、財務内容により
6つに区分を分けます🧐
その区分は
- 正常先
- 要注意先
- 要管理先
- 破綻懸念先
- 実質破綻先
- 破綻先
といった区分に分かれます!
これも図で見た方が分かり易いと思うので貼り付けておきます🌏
このように財務内容により債務者区分を決めていきます!
④どのようにして区分を分けるか
こちらも区分ごとに説明をします!
1、正常先
業況良好であり、財務内容に特段の問題もなく、返済に延滞もない企業🏗
融資について望めること
- プロパー融資(保証協会、担保なし)
- 低金利
②要注意先
業績が芳しくなく財務内容に問題がある
または返済に延滞が生じている企業🏢
融資では
- 保全(保証協会、担保)が必要となる
- 低金利での取り組みは難しい
③要管理先
要注意先の中で貸出条件が緩和されている債権等
要注意で経営改善先が該当します✍️
融資は事業計画通りに進んでいると
調達の見込みはありますが、金利は相当高いです↑
④破綻懸念先
経営が苦しく、経営改善の進捗状況が芳しくない企業
既存融資の返済に相当な時間を要する
経営破たんに陥る可能性が大きい企業🦇
⑤実質破綻先
融資返済が長期にわたって滞っている
深刻な経営難の状態にある企業
再建見込みがほぼなく
実質的に経営破綻に陥っている状態🧪
ほぼ100%に近い引当金を積まなければいけない🧗
⑥破綻先
法的に経営破綻となっている状態
といったイメージです🏄♂️
⑤抑えておきたいポイント
格付けは金融機関により、評価の仕方が様々だと思います✍️
しかし、間違いなく共通するのは
- CFが計上されていること
- 自己資本が割れていない(20%あるのが好ましい)
- PLの黒字
- 要返済借入の償還年数が20年以内
上記の点を抑えておかれると正常先に該当します!
正常先でも優良な正常先については
自己資本が厚く、毎期黒字、信頼のある経営を継続される必要があります🏆
よって、節税も大事ですが、金融機関で資金調達をされる際は利益を抑えすぎるもデメリットとなることがあります💡
格付けのイメージはこのようなものです!
今はコロナウイルスの影響により借り手にとって格付けは関係ない状態ですが
銀行にとっては来年度以降の格付けは苦戦するでしょう。。。
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